RIKAM@S会誌の記事公開(KAGUM@S編第3回:THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Initial Mess@ge 台北旅行回想)

こんにちは。KAGUM@Sのまこらんです。会報誌から会員の記事を紹介します。2018年4月に台湾で行われたシンデレラガールズのライブレポートです。最近ライブ遠征と旅行の楽しさを覚え始めたので、もしこのような海外公演があれば参加してみたいですね。

↓以下記事↓

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Initial Mess@ge 台北旅行回想

文:しょうゆ(@show_u_4212)

 

  1. 概要

本レポートでは2018年4月7日, 8日に台湾台北市にて開催されたTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Initial Mess@geに参加した過程の回想を記す.

 

  1. 回想
  • 台湾公演発表

 

 去る2018年4月初頭. アイドルマスターシンデレラガールズ初の単独海外公演である台湾公演に参加したことについて書いていく. とはいえ公演に参加したのもこれを書き始めた時から見てすでに半年以上経過し, 公演が発表されてからは1年近くも経った. 時の流れとは早いものである.

 台湾公演が発表されたのがシンデレラガールズの6周年記念イベントの時だった. twitterの過去の呟きを見る限り, この日私は大学の学園祭のサークル活動でイベントに参加できない上に中継動画すら見ることができていなかったようである. 加えてTrinity Fieldのイベントもこの日に開始していたようで, 後の台湾連番者となる人物にMVスクショ煽りをされていた.

 学園祭での諸々の活動が終わり, twitterを開いてタイムラインを流し読みしていると「シンデレラガールズ台湾公演」の旨が綴られたツイートが現れる. これを見て私は連番者とリプライをやりとりし, 如何にも当然のことであるかのように台湾公演に行くことを約束していた. しかしこの時, 私は連番者の顔も本名も知らず, 唯一知っているのは大学の先輩だということだけで, しかも学科もキャンパスも違う上, 言葉を交わしたことがあるのはtwitter上でのみという状況だった. ただまあ間接的な知り合いはそれなりに居てどんな人柄かもある程度知っていたからこそこのように気軽に約束ができたのだろう.

 そうしてしばらく時が経ち, 私たちはチケットの販売開始時刻に1時間寝坊した. 当然S席は売り切れていた. しかしながら結果的に両日共に席は確保できた(初日は単番2席だが)ので本当に良かったと今更ながら思う.

 

 

 

 

  • 出国

出国前夜, KAGUM@S副会長の一姫と秋葉原でこれから台湾へ向かうというのにも関わらず台湾まぜそばを食べたのち, 私は羽田へ向かい連番者と合流し, 2月に更新した私のパスポートの写真を見て笑ったり仮眠をとったりして翌日早朝の飛行機の搭乗時間をロビーで待っていた. そうして時間をつぶしているうちに搭乗時間となり, 数時間の空の旅を無事に終えた私たちは台湾へ降り立った.

 

  • 1日目

 空港から電車で台北駅に向かい, まず目についたのは大量に立ち並ぶガチャポンだ. しかも景品は台湾に関係したものでは全くなく, ほぼすべてが北海道や沖縄, 東京などの日本各地の観光名所にちなんだものであった.

 台湾なのに台湾と全く関係ないところで笑いつつ, まずは腹ごしらえだと駅近くのショッピングモールのフードコートで食事をとる. 初めての台湾飯に選んだ牛肉麺は思っていたよりもあっさりとしたスープで美味しいものだった.

 それから予約していた宿のホストに連絡を取り, 宿となるレンタルルームへ向かったのだがここでトラブルが発生する. なんと前の利用客がカギを返却しないまま連絡がつかないらしく, 部屋を貸し出すことができないというのだ. 結果から言えば夜にはカギが返ってきて無事に私たちも宿泊できたのだがこの時はなかなかに肝を冷やした. とはいえこのとき私たちにはどうすることもできなかったので, ひとまず予定を繰り上げて翌日のライブ会場の下見に向かい, チケットの発券まで済ませてしまう.

 この時点ですでに夕方なのだがまだカギは返ってこないらしく, 本当なら荷物を部屋においてから行く予定だった台北九份へ向かうことにした. このとき台湾の交通系ICカードを発行したのだが, 発行に必要な金額がいまいちわからないまま発行したせいで相当の金額がチャージされたままのカードを使い切ることができずに日本に持ち帰ることになってしまった. そうしてバスと電車を乗り継ぎ(この移動時間中に川島瑞樹さんのソロ2曲目である「Dreaming of you」の試聴動画が公開され, 連番者と聴きながら騒いでいた), 九份にたどり着くころにはあたりは相当暗くなっていた.

 ジブリ映画の千と千尋の神隠しの舞台のモチーフであるとも言われる九份はたくさんの赤提灯にほの暗く照らされ, しとしとと降る小雨に濡れた岩が怪しく光る様はとても幻想的であった. とはいえ一部では臭豆腐の屋台もあり, 連番者と苦笑いしながら顔を見合わせるような場面もあった.

 こうして九份の夜景を撮ったり屋台を巡ったりしているうちにホストからカギが返ってきたと連絡があり, そろそろ時間もいい頃合いであることだしと再びバスと電車を乗り継いで宿へと向かう. 無事に宿のホストと落ち合いカギを受け取って部屋に入れた頃には重い荷物を背負ったまま歩き続けてすっかりくたびれていた. その上さあ夕飯にしようと近辺のレストランや食堂を調べてみると時間も遅くすでに営業を終了してしまっている. 結局この日の夕飯は深夜営業もしているすき家の牛丼になってしまった.

 

  • 2日目

 この日は昨日の夜に引き続き朝から小雨ではあるが雨が降っていた. ライブ当日だというのにあいにくの天気である. 私はカバンに折り畳み傘を入れていたはずだがツイートを見る限りどうやら小雨だからと傘を差さずに物販に並んでいたらしい. 物販会計の手前でタオルが売り切れ, 買う予定だった連番者が悔しがったりもしたが, 私のほうは無事にパンフレットとTシャツ, そして台湾公演「のみ」で使用可能なペンライトを無事に購入することができた. とはいえこの「Gmail」に酷似したデザインのペンライトは台湾公演中に振ることはなく, なおかつ日本国内のアイドルマスターのライブレギュレーションに違反しているためこれからもライブで振られることはなくなってしまった.

 物販後, この日は宿に荷物を置いてパンフレットを読むなどしてゆっくりとくつろいでいた. そうしているうちにいよいよライブが始まりを迎える. 本レポートは, 一応ではあるが旅行についてを述べる予定であるので, ライブに関しては強く記憶に残った場面について軽い感想を述べるに留める.

 まず, 台湾公演ではこれからさき現地で聞けるとは思っていなかったCINDERELLA MASTERシリーズのソロ1曲目を披露してくれたことが印象深い. そしてその中でも台湾公演全体を通して最も印象深かった曲が, 白坂小梅の「小さな恋の密室事件」だ. 小梅のもつ可愛らしさと滲むような恐ろしさを表現するこの曲の間奏前で「オマエダ!」と, 指を突き付けるかのように客席の一部をスポットライトで照らし出す演出には思わず息を吞んでしまった.

こうした印象深い場面の多かった公演初日も終わりを迎えた. 私は連番者とこの日の公演の感想を言い合いながら, 夕飯の相談をしていた. ふらふらと歩き回りながら, 折角だし台湾の料理が食べたいよねとGoogle検索で見つけた食堂に入り, 拙い英語とGoogle翻訳でなんとか料理を注文する. しばらくして料理が届き口にすると予想以上に美味しく, 野菜炒めなどは再度注文してしまうほどだった. このライブの満足感と美味しい夕飯の満腹感を得て帰路につき, 2日目の夜は更けていった.

  • 3日目

 この日は良く晴れ, 観光を始めた昼頃はとても暑かった. 私たちは会場近くのショッピングモールに入り, 台湾の本屋やCDショップなどを散策していた.

 そんな風に何を買うわけでもなくショッピングモール内を散策していると昼になり, 腹が減ったなと1回のレストラン街を見て回るとなんだかひとだかりができているのを発見する. どうやら外国人観光客向けの中華料理店らしい. webで店を調べたところだいぶ評判のよい店であるようで, 今日もまた折角だしと列に並んだ. 入店し着席すると店員との意思疎通もそれなりにスムーズに進み, ほどなくして料理が届く. 台湾旅行といえばやはりこれだろうと注文した小籠包や餃子, チャーハンなどは予想を裏切らない美味しさで, とりあえずと注文した野菜炒めは思ったよりも緑色の主張がつよい彩りだったが濃い目の味付けで非常に美味しく頂けた.

 美味しい昼食も終え, しばらくまたぶらぶらと歩いて会場の近くでペンライトのパチモンを売っていたりするのをみて笑ったりしていると, 今日もライブの時間である.

 二日目も見どころの多かった公演だが, 二日目は何といっても神谷奈緒の「2nd side」だろう. 神谷奈緒を演じる松井恵理子さんの力強い歌声, パフォーマンスも素晴らしかったが, この曲をさらに印象付けたのはやはり会場に虹色橋が掛かったからだ. 私はこの日1階席の後ろのほうだったのだが, 逆に後方の席だからこそ見渡すことのできた景色だったのだ.

 そしてついにライブは終演を迎え, 私たちは良いライブを見ることができたという心地よさと, もうライブが終わってしまったのだなという強い喪失感を抱えながら会場を後にする. しかしそれでもお腹は空くもので, 私たちは事前に予約をしていた火鍋の店に向かった.

 店にたどり着くまでは言葉少なであった私たちだったが, 店に入ると一転して堰を切るかのようにわいわいとしゃべり始めた. なんとこの店では火鍋食べ放題に瓶のコーラが飲み放題, ハーゲンダッツが食べ放題なのだ. わたしはまだこの時19歳で, 相手もお酒に強くないということで早速コーラで乾杯をする. ここで食べた牛や豚, ホタテなどの魚介はもちろん美味しかったのだが, 私の人生において初めて食べたラム肉(子羊の肉)が非常に好みだと分かったことが非常に記憶に残っている. またラム肉を食べたいと思いつつも機会に恵まれずこれ以来食べていないのが残念だ.

 こうしてひとしきり食べ, 喋り, 笑い, 楽しいひと時を過ごし, 台湾最後の夜は終わりを告げた.

 

  • 4日目

 朝目が覚めると頭はぼんやりとしているが, 今日日本に帰るのだな, ということだけははっきりと思い浮かんでいた.

 顔を洗って着替えも終わり, リュックサックに荷物を詰めて部屋を片付けるといよいよチェックアウトの時間になった. ホストのお礼の連絡をいれ, 私たちは宿を後にした.

 この日はまず台湾土産のパイナップルケーキを買いに向かった. 店の中のスペースで出されたお茶と一緒にパイナップルケーキを試食しながらまったりとくつろいでいると近くの席にどうやら日本のプロデューサーらしいひとたちが座る. みんなお土産に考えることは一緒なのだなと連番者と笑いながらパイナップルケーキのセットを購入し, 私たちは店を後にした. ちなみに私はKAGUM@Sのメンバーに渡すつもりで買ったのだが, 活動の日に持っていくのを忘れたためお土産のはずのパイナップルケーキは全部自分で食べてしまった. 非常に美味しかった.

 お土産を買った後は台北駅に向かう道すがら, アニメイト台湾支店で名刺の展示や中国語翻訳の漫画やライトノベルを眺めてみたり, 公演中に三村かな子役の大坪由佳さんが飲んでいたタピオカミルクティーを飲んでみたりと, 台湾で過ごす最後の時間を満喫した.

 いよいよ台北駅にたどり着き, 名残惜しさを覚えながらも私たちは電車に乗り込んだ. あとは, 日本に戻るだけである.

 

  • 帰国

深夜, 飛行機が羽田に着陸する. 疲労が残る中税関を通り抜け, ようやく日本に帰り着いたことを実感した. どこか腰を落ち着けることができる場所は無いだろうかと空港内を歩き回る. 休憩スペースはどこも仮眠をとる人間で埋め尽くされていた. そんな中, フードコートに2人分の席を見つけ腰を落ち着けると一気に現実を思い出した. 今日から大学の講義が始まるのだ. 腹が減ったなとフードコートで牛丼を食べ, スマートフォン片手に履修登録をする. 始発まで仮眠をとり, 朝の冷たい風が吹く中モノレールに乗り込んだ. 秋葉原の乗り換えで4日の旅を共にした私たちはそれじゃあまたいつかと別れ, それぞれの日常に戻っていった.

 

 

  1. まとめ

このシンデレラガールズ台湾公演を目的とした旅行はかなり無計画に決行したものだったが, それでも非常に楽しい時間を過ごすことができた. 気候も穏やかで過ごしやすく, 台北市内は東京と比べても遜色ないほどの町並みで快適だった. また台湾でライブなどが開催されれば参加したいと思う旅であったし, 興味をもった方にはぜひ台湾まで足を運んでみることをお勧めする.